2007年06月19日

マイクロキャップ投資は儲かるのか? 野村がスモール(マイクロキャップを含む)ETFでなくスモールコア(マイクロキャップを除く)ETFを上場しようとしたのは投資家を保護するためなのか? 検証

雄牛と熊と欲豚と: 年金運用資金からかっぱげ! ETFの投資家からもかっぱげ! Russell/Nomura Small Cap Core ETFが日本市場で上場する鴨(かも)しれません
http://401k.sblo.jp/article/4422874.html

上の続きで検証してみます。

米国でステートストリートが上場させている日本小型株ETFはjapan small capでマイクロキャップを含んでいるけれど、日本で野村證券が上場させようとしている日本小型株ETFはマイクロキャップを含んでいません。

これは、ひょっとすると、野村證券の心ある人が「マイクロキャップ投資は儲からないどころか大損をするものであるのだから、日本の投資家をマイクロキャップの荒波から守ってあげよう(やわらかな微笑)」そういう優しさを発揮しているのかもしれません。

で、マイクロキャップを意図的に、仏心を発揮して除外しますので、みかじめ料じゃなくて、守賃として、銘柄入れ替えによる損失やら、銘柄入れ替えによる取引コスト等を少し負担してくださいね☆ そういう、遠大な意図なのかもしれません。

はたして、マイクロキャップ投資は儲かるのか? 損をするのか? バリュー効果や小型株効果はあるけれど、実はマイクロキャップ効果は無いんじゃないのか? 野村を含む大手証券会社のデータ提供をしているサイトを見て、マイクロキャップ効果を考えたいと思います。

まずは、日興です。
ダウンロード:日興バーラ・スタイルインデックスから
月次データ 配当込みインデックス
1980年01月を約100として基準にした、2007年05月末の配当込みリターンです。

date
,AllJAPAN  508.132,
,L-Value  899.063,
,L-Growth  231.108,
,SmallCap  494.321,
,LargeCap  479.362,
,TopCap  475.675,
,MidCap  430.323,
,SmallCapNM 434.397,
(not micro)
,MicroCap  1037.672

どうも、マイクロが有利のようです。変動幅も最大ですが。これは何かの間違いかもしれません。野村の商売を邪魔するニッコーの陰謀かもしれません。

大和総研 大和インデックス TOP
http://www.dir.co.jp/InfoManage/datarsc-s.html
大和日本株インデックス(DSI)について
http://www.dir.co.jp/dsi2/about/j100about.html
大和インデックス(冊子)pdf 6月号
http://www.dir.co.jp/InfoManage/dbi/DaiwaIndices0706.pdf
14ページに分類別のリターンがあります。マイクロキャップまでの区分けはありません。pdf上のデータは東証一部のデータになっています。時価総額での区別点、マザーズや各市場の組入れ時期が違います。小型株効果、バリュー効果がともに確認できます。

以下で大和総研のまとめた全市場データを見ることが可能です。
DAIWA Japan Style Index (Daily Report)
http://www.dir.co.jp/dsi2/menu-s.htm
バリュー効果、および、小型株効果の両方が確認できます。

最後に野村関連の研究センターが提供するデータです。
野村證券金融経済研究所金融工学研究センター
http://qr.nomura.co.jp/jp/
Russell/Nomura 日本株インデックス - 野村證券金融経済研究所
http://qr.nomura.co.jp/jp/frcnri/index.html

下段の方の「マンスリー・レポート 前月末時点のパフォーマンスサマリーなど」のpdfレポートに、スモールキャップコア(マイクロキャップ銘柄を除く)とスモールキャップ(マイクロキャップ銘柄を含む)のリターンが、ズヴァリと載っています。

2007年5月末 配当含むトータルリターン(1ページ目より引用)
     指数値
small 516.78
small core 171.05

small core丸損! 野村にダマサレタァァlラlラウlルtッツtッッッ! 

と思うのは早計です。なぜなら、インデックス指数値の基準日が違うからです。安心してください。紛らわしいので、わかりやすいテキストデータを張ります。これも、インデックス基準日に注意が必要です。
Russell/NOMURA Japan Style Index (Daily Report)
http://qr.nomura.co.jp/QR/FRCNRI/daily-j.html

インデックス基準日:
1979年12月31日を100とする
プライムインデックス基準日:
1996年12月30日を1000とする
小型コア、マイクロインデックス基準日:
1999年12月30日を100とする

小型コアとマイクロの長期比較ができない工夫が発揮されていますが、6年半の比較は可能です。

小型コア単独の数値がマイクロに劣るのであれば、小型株コアETF(マイクロキャップ銘柄を含まない)は小型株ETF(マイクロキャップ銘柄を含む)にくらべて投資するのは損です。

一方、小型コア単独の数値がマイクロを上回っているのであれば「ああ、野村将軍さまの慈悲があまねく投資家を照らしてマイクロの冒険主義的損失から守ってくださるのね」となります。で、その数値です。

小型コア  172.64
マイクロ  194.83

結論。

他の大手証券の研究所、および、野村證券自身の関連機関が検証したデータからは、Russell/Nomura Small Cap ETFでなく、Russell/Nomura Small Cap Core ETFを上場する意義は、リターンを目的として該当ETFに投資する側からは見いだせない。

まあ、ひょっとすると、コバンザメ投資法の機会を提供してあげるので、それで年金が消えたりした分を取り返してね☆ ということかもしれません。ありがたいですね。
posted by ことばもないひと at 21:02 | 日記