2009年06月04日

次に飛び立つブラック・スワンはデフレかハイパーインフレに賭ける 追加

米ヘッジファンドのユニバーサ:デフレとハイパーインフレに賭ける
ユニバーサはインフレ期待に沿って動く約20の金融商品のオプションを購入している。同社の戦略はオプション行使価格がコール(買う権利)ならば時価よりも大幅に高く、プット(売る権利)ならば時価より大幅に低い、いわゆるディ−プ・アウト・オブ・ザ・マネーのオプションを買うもの。
Taleb’s Universa Bets on Black Swan Deflation, Hyperinflation - Bloomberg.com
June 1 (Bloomberg) -- Universa Investments LP, the hedge- fund firm advised by “Black Swan” author Nassim Taleb, is adding a new strategy, betting that government efforts to pump money into economies around the world won’t prevent deflation or could result in hyperinflation.
黒い白鳥撃ちのボラティリティ・ロング戦略に新しいお仲間が加わったようです。

「デフレかハイパーインフレで大儲け(マイルドインフレだと、だらだら資産が減っていきます)」。黒い白鳥があらわれてドカンと吹き飛ぶか、黒い白鳥を狙って構えて、だらだら血を流すか。

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質
もうすぐ訳書が出ます。それに、最新の投資戦略が書かれているかどうかは分かりませんが、ハイパーインフレは、確かに黒い白鳥の名を冠するにはもってこいの現象です。歪みに賭けて、稀な事象がおきたら儲かるようにする。基本が現物株式のロングな投資家としては、そんなに期待値が高くないことを祈りたい。

How To Brace Your Portfolio for Inflation - WSJ.com
金や商品価格連動ものに投資する。
長期債をショートするETFや投信に投資する。
変動金利の住宅ローンを固定金利に切り替える。
インフレ対応債券を非課税口座で持つ。
他にもあります。しかし、すでに、インフレ対応債券を非課税口座ってのですら、日本国内では実現不可能です。日本版ISAがあってもできるんじゃろか。

インフレになるとしたら、日本で簡単にできるヘッジは、ETFのTIPでしょうか。わざわざドル建ての商品にするのはイヤな場合は、国内の投信で変動金利ものもあるにはあります。

個人なら個人向け国債変動金利型が確実でしょう。デフレに振れても、個人向け国債なら元本は保証されています。さらに、わずかながらでも利子が付きます。ハイパーインフレになるかも? と思って賭ける場合には、ちょう有利です。

野村変動利付国債ファンド【01312045】:銘柄情報 - Yahoo!ファイナンス
青:変動、赤、国内債券インデックス、分配落ち考慮せず。なお、青線のどかんと下げているのは、分配落ちではありません。一年で交差するところまできました。短期ではインフレ気味に動いています。青の変動は上げで、赤の固定利付き債券は下落。

投信でやりたい場合は、元本保証はなくなりますけど、インフレになった場合には超過リターンが期待できます。日本ではインフレ……分の悪い賭けっつーか。なりますのん? デフレには簡単になりそうなのが悲しい。

目先、長期金利が昨年のいつぞやのように2%を越えたあたりで、国内債券インデックスファンドでも仕込むと、デフレになったときにはいいでしょう。でも、インフレだと悲しい歌を口ずさむことに。
posted by ことばもないひと at 19:52 | 日記